食養生とは、読んで字のごとく「食で生を養う」こと。
人の健やかないのちは食べることによって成り立っており、食べるものがからだを調え、病までもよくしていくという考えのもと、食材を選び、食事を摂ることをいいます。
食養生は、決して特別なことでもストイックなものでもありません。
大事なのは、ふだん口にするものが自分のからだを作っているのだと意識すること。
食べる、ということにきちんと気持ちを向けることです。
食養生においては、たんにその栄養価のみで食べものを捉えるのではなく、それぞれが持つ性質や、からだに対するはたらきという点から、食材を理解し、関わっていきます。
台湾では、暮らしの中で培われてきた伝統的な食養生が、日々の食事の基本。
家庭の食卓には、薬膳の知恵がごく自然に取り入れられ、必要なタイミングに応じてからだを作る食事を選んだり、ときにからだに不調が出れば、身近な食べものでいたわります。
そういった台湾らしい”食に向き合う姿勢”を伝えていけたらと、小宇宙食堂は考えています。
神戸・六甲のおみせで、台湾の食養生ごはんをお出ししています。
また、イベント出店やケータリング、料理教室や、食養生・身体ケアの講座などの開催、リトルプレスの発行など、食べることを軸にさまざまな活動をしています。