6月10日は、新月。
ふたたび膨らみ始めた月に合わせて、わたしたちも、新鮮でよいものを選び、からだのすみずみまで吸収していきたいタイミングです。
この時期をきもちよく過ごすための、6月の献立はこちらです。

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季節の食養生のおはなし

今年は早めの梅雨入りを迎えましたね。
雨続きの日々、ふと晴れ間がのぞくと、この季節ならではの緑の鮮やかさに、はっと目を奪われるよう。

季節は着実に巡り、夏至も近づいています。
これからは、一年でもっとも太陽のちからが強まるシーズンとなります。

「冬病夏治」

これは、秋冬いっそうつらくなる持病や不調を、陽気にあふれた夏にこそケアを行い、治していく、という考えのこと。
いまこそ、お天道さまのパワーをたっぷりと受けた夏野菜でしっかりとからだを養い、寒い時期のからだの悩みを乗り越えるときです。

今回の献立は、夏の養生スープや、夏野菜をふんだんに使った玄米ビーフン、豆豉という発酵させた豆の調味料で重ね煮をした中華風ラタトゥイユなど、“夏季清補” がテーマです。

日本の方にとって、ビーフンはどんなお料理でしょうか。
台湾では、ビーフンはおかずではなく主食。
朝ごはんからもりもりと食べます。
お米からできた麺は、アジア人のからだにとって、自然に吸収しやすいエネルギー源なのです。
ちなみに台湾の人は、麺はコシのあるものよりも柔らかい食感のものが好み。
ビーフンはもちろん、パスタもおそばも、芯を残さずしっかりと茹でるんですよ。

焼きビーフンには、少し油っぽいイメージがあるかもしれませんが、それはビーフンが、通常は油を多めに使わなければ作りづらい、いささかテクニックの要る食材だからです。
小宇宙食堂のレシピは、日本で学んだ重ね煮の技術を取り入れた、オリジナルのもの。オイリーでなく、さっぱりといただけて、かつ季節の栄養もしっかりと摂れる、からだに優しい旬菜ビーフンです。